2017年1月26日木曜日

えっと、どちら様?

Apistogramma sp. manacacias
A. cf. マクマステリ / リオ・マナカシアス

前々回のペルテンシスの記事で、採集場所のマナカシアスとはイニリダ川周辺の地名の事では?と書きましたが、地名ではなくマナカシアス川との事でしたm(__)m

Apistogramma sp. manacacias
さてこのアピスト・・・。

未だに何者なのか分かりません(>_<)

二便目も来たので入手された方も多いと思いますが、ブログやSNSに公開されている姿をあまり見かけないですね(-"-)

皆さんのところではどうでしょうか?

一見するとマックに見えるけど、よ~く見るとヴィエジタの特徴が見えたり、ホイグネイの特徴が見えたりします。

とりあえず自分の知識の範囲内でこのアピストを検証してみることにしました(^O^)

Apistogramma sp. manacacias
A~Fの部分について、マクマステリとヴィエジタとホイグネイとの比較をしていこうと思います!

A. macmasteri / Wilhelm breed
(参考) マクマステリ ウィルヘルムブリード
  1. ラテラルバンド

    この部分の印象が強いため、マックに見えてしまう大きな要因の一つだと思います。

    全体的にラテラルバンドが太く、モヤっとしていて、バーチカルバーに合わせてバンドが途切れている部分がある。

    これはマクマス系では、マクマステリやホイグネイによく見られる。

    鱗の形状はヴィエジタによく似ている。
A. viejita
(参考) ヴィエジタ
  1. 背びれの先端

    個人的な考えでは、マックの背びれは伸長すると細く真上に伸び、ヴィエジタの背びれは斜め後方に流線形に伸びる印象があります。

    この観点から比較すると、ヴィエジタの背びれによく似ている。
     
  2. ラテラルバンドの斑点

    前方のラテラルバンドの上に赤い斑点が数か所あります。

    これはマックによく見られますが、ヴィエジタにはこの斑点や色素はありません。
A. hoignei
(参考) ホイグネイ
  1. スープラオービタルストライプ

    写真の赤丸で囲んだ部分は薄くなって見辛いですが、目の上から斜め後方に伸びるスープラオービタルストライプが見える。

    それと平行してすぐ後ろにも黒くて短いストライプが見える。

    マクマス系でこのスープラオービタルストライプがしっかり表現されるのは、ホイグネイやsp.タメ等です。
     
  2. コーダルスポット

    マクマス系アピストのコーダルスポットは四角形が多い(と思う)。

    写真では薄くなって見辛いが、縦に細長い卵型をしている。

    今回入荷したこのアピストを見ると、全体的にこのようなコーダルスポットを持った個体が多く見られた。

    しかしコーダルスポットの大きさや形に関しては個体差があるし、たまたま今回の採集地ではこのようなコーダルスポットの個体が多かったのかも知れない。
     
  3. 尾びれの外側が黒い

    興奮してくると尾びれ外側の縁が薄っすらと黒くなる。

    ただしホイグネイのようなツインバーではなく、今のところ尾びれ全体の外側が黒くなる印象。

    このような表現はヴィエジタにも時々見る事が出来るので珍しい事では無いと思いますが、この種の一つの大きな特徴と言えると思います。
Apistogramma sp. manacacias
これらの特徴を纏めると・・・、

頭部はホイグネイ、ボディはマクマステリ、背びれはヴィエジタ、となる(^-^;

Apistogramma sp. manacacias
はぁ!?何だそれ!!

A. sp. tame
(参考) sp. タメ
マックとホイグネイの特徴を併せ持ったアピストとして知られてるsp. タメと似ている部分があるけど、ん~やっぱり違う。

少し前に来たタメマックと言われるアピストとは頬辺りが似ているけど、全体的な雰囲気は全く違う。

だったら・・・、どちら様?

Apistogramma sp. manacacias
むむむむむむむむむむむむっ(-"-)

Apistogramma sp. manacacias
分からん・・・(-"-)

Apistogramma sp. manacacias
となると、やっぱりsp. 扱い!?

だとしたら、名前はどうしましょ・・・。

マグネイジタ、ヴィグネステリ、ホイクマジタ・・・・・・。

取りあえず正体が判明するまで、本ブログでは『sp. マナカシアス』と呼ぶ事にします(๑•̀ㅂ•́)و✧

Apistogramma sp. manacacias
まだ体が小さい事もあり、その後大きな動きは無いです。

Apistogramma sp. manacacias
最近になって♀がヤンチャな♂の扱い方を会得したみたいなので、あと少しの辛抱か?(笑)

是非仔取りをして、同じアピストが産まれてくるのか確認してみたい!(๑•̀ㅂ•́)و✧


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2017年1月21日土曜日

こげ茶色

Apistogramma eleutheria / Rio Treze de Maio
A. エレウテリア / トレス・デ・マイオ

採集場所は学名記載どおり、シングー上流クルア川の支流、トレス・デ・マイオ川にある滝の上部と確認出来ました。

Apistogramma eleutheria / Rio Treze de Maio
ちょうど2ヶ月くらい飼育していますが・・・、え~と、特に変化なし(^-^;

Apistogramma eleutheria / Rio Treze de Maio
飼育していれば体色や模様に何かしら変化が出てくると思っていましたが・・・、

え~、今のところ驚くほどの変化なし(>_<)

Apistogramma eleutheria / Rio Treze de Maio
各ヒレに少しブルーが乗って、興奮すると各ヒレにこげ茶色の模様が浮き出てくるくらいでしょうか(笑)

飼育当初、♂よりも♀の方が強くて尾びれや腹びれをかじられたので伸びもイマイチ(-"-)

Apistogramma eleutheria / Rio Treze de Maio
こちらは♀。

Apistogramma eleutheria / Rio Treze de Maio
♂と♀のパワーバランスは保たれていてお互いを意識してはいるけど、う~ん、イマイチ♀がその気になれないような感じを受ける。

この種も長期戦を覚悟しないとダメかな・・・(^-^;





Apistogramma sp. middle curua / M. Rio Curua
A. sp. ミドルクルア

Apistogramma sp. middle curua / M. Rio Curua
こちらも通常時はこんな感じで汚~い小さなアピストですが・・・。

Apistogramma sp. middle curua / M. Rio Curua
興奮すると、やはり各ひれにこげ茶色の模様が浮き出てきます。

Apistogramma sp. middle curua / M. Rio Curua
その観点で言うと、エレウテリアよりもミドルクルアの方が綺麗かな(*´з`)

Apistogramma sp. middle curua / M. Rio Curua
導入当初小さかったというのもありますが、こちらも産卵まで3ヶ月くらい掛かりました。

一腹目を産んでからは順調で、稚魚も沢山残っているし・・・、先日稚魚を別水槽に移して♂を合流させたら早速二腹目を沢山産んでしまいました・・・。

こんな地味~なアピストなのに・・・(>_<)

クルアのアピストは我が家にはこの二種しか居ませんが、この二種から判断すると、やはりクルアのアピストは他の地域のアピストと違い、独自の進化を遂げてきたんだと感じることが出来ます。

クランデリを除くと、赤色の色素を持っていなくて青色と黄色とこげ茶色が主体。

雌雄どちらにもあご髭があって、種毎にその範囲が異なる。

そして、こげ茶色の模様の変化・・・。

この辺りがクルア産アピストの楽しみ方なのかな( *´艸`)

いつの日かエレウテリアが見違えるような変身を遂げる事を密かに期待しているのは秘密です(笑)


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2017年1月17日火曜日

君の名は。

Apistogramma cf. pertensis
遂に・・・、今年の記念すべき1発目!(笑)

今年は100発目指して頑張ります!!!

Apistogramma cf. pertensis
嘘でぇ~す(笑)

先々週、池袋のお店に新年一発目のコロンビア便が届きました。

メンツは、今話題になっている例のマナカシアスのヴィエジタなのかマックなのか分からないアピスト。

それと、同じマナカシアス産のメガプテラとイニリダエでした。

Apistogramma cf. pertensis
入荷直後でまだ色が出ていないイニリダエをボーッと眺めていると、何か毛色が違うアピストが数匹・・・。

その時のアピストがこの仔たちです。

まだチビチビだけど、全体の雰囲気、背びれの前方部分、鱗の形状から見てペルテンシス。

しかし、ペルテンシスがリオ・マナカシアスに居るか!?

イニリダエやメガプテラも同様だけど(^-^;

そんな事をモヤモヤ考えながら一週間が経ち、店主様が調子をバッチリ整えてくれた彼らを我が家に連れて来ました。

そんな折、芋を引くことで有名なおいもちゃんのアピストにヒントがありました!

↑ あは(笑)リンクしちゃった(^O^) 不都合があれば言ってね!

イニリダ川にマナカシアスという地名がある!?

早速グーグルマップで確認します(川の名前に誤りがあり一部修正)。

Colombia Map
イニリダ川はコロンビアの中央に位置し、西から北東に流れグアビアーレ川とアタバポを経由してオリノコ川に流れ込みます。

ちなみに、マナカシアス川はプエルトガイタンの近くにあり、そこからイニリダがグアビアーレと合流する場所までは直線距離で460km。

プエルトガイタンと一番近いイニリダ川上流域でも250kmもあります。

むむむっ(-"-)

それではイニリダ川中流域の赤く色が付いた場所を拡大してみます。

Colombia Map
おおぉぉっ!確かにイニリダ川沿いにマナカシアスがありますね!

街の名前なのか単なる場所の名前なのか分かりませんが。

と何気にその右側を見ていたら・・・、そこにもマナカシアスの文字がっ(;・∀・)

この右側のマナカシアスは、ネグロ川の源流域に位置するやはり街か地名だと思います。

むむむむむむっ(-"-)

Apistogramma cf. pertensis
はてさて・・・、君たちは一体何処から来たのか・・・。

ペルテンと言ったら、アマゾン川中流域からネグロ川、それとオリノコ川でも生息が確認されています。

メガプテラもオリノコ川流域・・・。

Apistogramma cf. pertensis
そんな事を色々考えていくと、『マナカシアス』とは川の名前ではなくて、地名と捉えた方が正解とは言い切れないけど少しそれに近付いたような気がする(^-^;

それに、メタ川流域よりもオリノコ川流域の方が説得力がありそうだし。

Apistogramma cf. pertensis
でも・・・、まぁコロンビア便だし・・・、正確なロカリティを求めてもまず正解には辿り着けないと思うのでこれ以上は追及しないようにします。

もし『産地は?』と聞かれたら、リオ・マナカシアスとは言わずに『マナカシアス』とだけ言えばOKですね!(笑)

ちなみにこのペルテンシスはアピスト一覧では、A. cf. pertensis (A. sp. Orangesaum) A151 になります。

Apistogramma cf. macmasteri
となると・・・、年末に入荷したヴィエジタなのかマックなのかよく分からないアピストの産地は?という事になります。

これは前にアップした写真ですが、赤丸の部分を見るとやっぱりホイグネイの血が入ってると思うんですよね。

ホイグネイが入っているとしたら、オリノコ川でもベネズエラ方面かアラウカ川辺りだと思うし・・・。

むむむむむむむむむっ(-"-)

やっぱり・・・、sp.扱いでいいんじゃないですか?(笑)





Pelvicachromis subocellatus "Moanda" F1

Pelvicachromis subocellatus "Moanda" F1
小っちゃいピンクのパンダちゃんが登場しました!(笑)

まだ4cmくらいなのに、産んじゃいそうです(^O^)


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2017年1月15日日曜日

アピストグラマ飼育術(その5)

A. lineata アピストグラマ飼育方法
§ 目次

アピストグラマ飼育術(その1)
  1. はじめに
  2. 生態
アピストグラマ飼育術(その2)
  1. 飼育環境
アピストグラマ飼育術(その3)
  1. 光の重要性
  2. 観察してますか?
  3. 病気対策
アピストグラマ飼育術(その4)
  1. 状況に応じた対処法
アピストグラマ飼育術(その5)
  1. 状況に応じた対処法(続き)
  2. 業界裏話的な・・・

7. 状況に応じた対処法(続き)
  • 稚魚育成(産卵後1ヶ月まで)

    水温が26℃以上あれば、産卵から3日で孵化し、その3~4日後に稚魚が浮上(自由遊泳)します。

    水温が低い場合は浮上まで10日ほど掛かる場合があります。

    無事に浮上した場合、その翌日くらいから稚魚にブラインを与えてください。

    種類や個体により差がありますが、産卵以降♀が凶暴化して♂を攻撃する事はよくあります。

    産卵後は♂の♀の関係も注意深く観察して、♂が危険な状態に陥っている場合は助けてあげましょう(^-^;

    我が家では、産卵直後に♂を避難させる時は卵が孵化するまで別水槽ではなく、同水槽内の隔離ボックスに一時的に避難させます。

    万が一卵が無くなってしまった場合には♂を戻すため、別水槽に移動してしまうと水質の差によるストレスを与えてしまうからです。

    産卵以降の♂の待遇にはその時々により判断を求められます。

       ・♂が親権を奪う。

       ・♂が稚魚を食べる。見た事は無いけど(^-^;

       ・♂が仔育てに付き合うのに嫌気が指し、次の産卵に向け♀にアピールしたり暴れ出す。

       など。

    ペアで仲良く仔育てする場面を見るのは心癒される時間ではありますが、確実に稚魚を残すのであればいずれかのタイミングで♂と当て馬を抜いてしまい、水槽には餌取りの小魚のみ残し、仔育ては♀に任せてしまった方が様々なトラブルを回避出来ます。

    ♂を移動する際は、♀の視線から♂が見えない水槽に移します。

    ♂が♀から見える場所に居ると、♀の体が次の産卵準備を始めてしまい仔育てを放棄してしまうからです。

    また水質の変化により稚魚が減ったり育児放棄してしまう可能性があるので、産卵から3~4週間は換水は控えます。

    そのために1ヶ月くらい換水しなくても水質の変化が穏やかな安定した濾過を産卵前に完成させておく必要があります。

    産卵から4週間~1ヶ月くらい経つと稚魚は1cm弱くらいに成長していて、泳ぎも上手くなり水槽中を自由に泳いでいるはずです。

    大概この頃になると、水がかなり濃くなっている頃だと思うし、稚魚は水質の変化に対応出来るようになっているので一度飼育水の1/3程度を換水します。

    水の調子が良いと思われる場合でもこのタイミングで一度換水しておいた方が、後の稚魚の成長度合いが良い印象があります。

    またこのタイミングで親離れさせるのも良いですし、稚魚が多過ぎて飼育環境が追い付かないと思われる場合は間引いてしまうのにも良い機会です。

    稚魚を残し♀を別水槽に移すか、♀を残し稚魚を別水槽に移すか、どちらでも構いませんが、♀は仔育てに疲れているはずですから♂をすぐには合流させずにしばらくは単独にして休息を与えてあげてください。

     
  • 稚魚育成(産卵から1ヶ月以降)
    グッタータの稚魚たち
    我が家のグッタータが次から次と産卵を繰り返すので、二腹目から四腹目の稚魚たちを30CUBEに纏めて飼育していました(^-^;

    一時は200匹を超えるくらい稚魚が居ましたが、今は稚魚水槽を3本に分けています。

    それでも上の水槽のようにまだ沢山稚魚が入居している水槽があります。

    これは悪い例です(^-^;

    このような状況では、餌を沢山与えても全然大きくなりませんし、この状況を続けていると全ての稚魚が3cmにも満たない体長で成長が止まってしまい、体色も全く揚がりません。

    そうなる前に少数ずつ他の水槽に移すか、間引いてしまうのが得策です。

    またその時に、奇形やベリースライダーの個体が居たら排除します。

    よく見ると腹びれが無かったり、尾鰭が下向きになっていたりする稚魚が稀に居ます。

    体色が真っ白な個体が産まれる時もありますが、視力がある場合だったら成長するに従って通常の体色に変化していくのでこの場合は問題無いです。アルビノ体色の場合は目が見えていない可能性が高いです。

    私はこの稚魚飼育段階でまだ修行中ですが、稚魚の飼育が上手い方は稚魚を間引いたり選別作業をかなり早い段階で実施していると感じています。

    稚魚の成長の速さは趣味の世界においてはあまり重要ではありませんが、餌の質や量よりも飼育水が濃くならないように心掛け、ビタミンやミネラルを含んだ健康的な水で換水の頻度を上げると成長速度が上がります。

    特にホイグネイやsp.タメ、ペドゥンクラータといったホイグネイの血が入っている種の稚魚は硝酸塩が溜まり水が濃くなってくると各鰭が溶けてくる印象があるので注意しましょう。

     
  • 餌の与え方

    アピストに与える餌は稚魚から大人までブラインシュリンプが一番安全です。

    体形を整えたり成長を促すために糸ミミズのような生餌や、足りない栄養や色素を補うために人工飼料を少量与えるのも有効です。

    冷凍赤虫は消化不良を起こしやすいのでお勧め出来ません。また冷凍ブラインや冷凍糸ミミズは重要な細胞の組織が冷凍により破壊され、残りの表皮等により水を汚してしまう恐れがあるのでやはりお勧め出来ません。

    やはり餌は出来る限り人の手が加えられていない物が良いと思います。

    与える餌の量は一定ではなく、水槽の調子や生体の数により調整しましょう。

    実はこれって師の教えに反してます(^-^;

    立ち上げて1年未満の水槽では濾過がまだ安定していないので、水質を急激に変化させないために餌の量を一定にして、バクテリアの状態を観察する意味では非常に有効ですが、濾過が安定してからは水槽の調子に合わせて餌の量を調整した方が濾材の寿命が延びるし、濾過バクテリアの崩壊を免れることが出来ます。

    ついでに師の教えに反している事をもう一つ言っちゃうと・・・、給餌する時にフィルターの電源を全てOFFにしてます(^-^;

    スポンジや底面フィルターのソイルの間、外部フィルターの中に餌が入ってしまうのが気になってアクアを始めた時からずっとそうしているのですが、効果のほどはよく分からないのでお勧めはしません(笑)

    まぁとにかく餌の量は、濾過バクテリアが安定している水槽だったらその状態に合わせて、多からず少なからず餌が残らないように与えるのが良いと思います。

    とは言え、産卵直後や稚魚が浮上した直後の親魚は警戒して餌を食べない事が多いし、♂や当て馬を抜いて急に生体の数が減ったり、逆に生体の数が増えてしまうケースがよくあります。

    そんな時に突然餌の量を増やしたり減らしたりすると水質が変化することが考えられるので徐々に調整していきましょう。

    稚魚が沢山産まれたからブラインを増やして稚魚が徐々に居なくなるケースも多いです。

    産まれて間もない稚魚が食べられるブラインはせいぜい1個か2個なので、しばらくの間は餌を増やす必要はありません。稚魚の成長に合わせて徐々に徐々に増やしていきましょう。

    ナノストムス・マジナータス

    しかし毎回適正な量のブラインを給餌するのは物凄く熟練した技術が必要です。

    沢山の稚魚を見てついついスポイトを強く押してしまう事ってありますよね(笑)

    そんな時は餌取り魚が有効です。

    水槽の上層に生活圏を持ち、アピストの邪魔にならず、仲間同士で喧嘩もしない餌取り魚にはペンシルフィッシュのナノストムス・マジナータスが最適です。

    ペンシルフィッシュは他に何種も居ますが、様々な条件で検証を重ねていくと私はマジナータス一択になってしまいます。

    大きくならず、性格は温和で、価格は高くなく、仕事をきっちりこなすので入荷した際は纏めて買っておくことをお勧めします。

    1本の水槽に2~3匹居ると大変便利です。

     
  • 色揚げと仕上げ
    Apistogramma guttata F1

    選別して別水槽に移したグッタータのF1ですが、まだまだ小さくて・・・(>_<)

    もう既にF2を採っている方もいる事でしょう(^-^;

    アピストの色揚げについては、種により、また色揚げする部位によって方法は微妙に違います。

    基本的にはストレスを与えず、バランスの良い食事を与えていれば自然と色が揚がってきます。

    ただし魚の赤色と黄色については、その色素を持っていても、それを発色させるためには体外から元となる原料を取り入れなければなりません。

    要するに赤色を発色させるには、アスタキサンチン等の成分を含んだ餌を与える必要があります。

    しかし単に色揚げ用の餌を与えたら綺麗に赤を発色するとは限りません。

    発色させる環境を整えなければなりません。

    その環境とは、〇〇〇と〇〇〇と〇〇〇を与えて、〇〇〇にする事が重要です。

    〇〇〇の部分まで書いてしまうと趣味としての面白味が無くなってしまうと思うので、ここでは書きません(笑)

    自分の知識が間違っているかも知れないし・・・(^-^;

    最後の仕上げについては、調子の良い水草水槽に入れれば問題無さそうです。

    ただ、どうしてそうなるかを解明する事が今後の私の課題です!

     
  • 留守中

    旅行等で長期外出する際にタイマーで人工飼料をあげる人が居ると思いますが、餌はあげない方が良いです。

    と言うか、あげてはいけません!

    旅行前日に可哀そうだから三日分くらい纏めて給餌するなんてのも御法度です。逆に旅行前から給餌は徐々に少なくしていきます。

    水槽の状態が確認出来ない状態で、毎日アンモニアの元を水槽に入れ続けるのですから何かあった時には何も対処出来ません。

    一週間くらい絶食しても、水槽環境さえ整っていればアピストが痩せるなんて事はありませんから(^-^;

    私の絶食期間の最高記録は11日間ですが、全ての個体に深刻な問題はほとんど起きませんでした。

    それよりも餌を抜いた事によりバクテリアの状態が整い、帰宅した時は水がキラキラと輝いていました(^-^;

    注意する点は、帰宅して給餌を再開する時に、餌を極々少なめから始めて数日掛けて徐々に元の量に戻していくことです。
     
8. 業界裏話的な・・・
  • 漁師の減少?

    儲からないからなのか、それとも少し前に制度改正されて採集ライセンスを持っていないと漁が出来なくなったからなのか、ブラジルでは漁師が少なくなってきてるようですね。

    最近はスーパークルア人が来たりして話題になりましたが、それ以外はいつもと同じ顔ぶれといった感じ・・・。

    インディオ保護区に立ち入れない事も関係しているだろうし、シッパーは法人化し漁師と契約しながらも経営を成り立たせねばならず、輸出する際には輸送許可証や獣医の健康証明書発行など面倒な手続きが増えたのもその一因なのかもしれませんね。

    コロンビアの内戦が終結となり、今後は今までとは違う顔ぶれが増えてくるのか興味があるところです。

    サンタイザベル周辺

    数年前に、居ないと言われていたサンタイザベル周辺の北岸からメンデジィがやって来て話題になりました。

    南岸にはメンデジィの産地として有名なアイウァナやウルバシがありますが、実は以前から北岸を流れるマラウイアやダラ川でもメンデジィが採集されてたらしいです。

    詳しいロカリティは付かずに恐らくサンタイザベル産のメンデジィとして入荷していたのでしょう。きっと中州のイーリャ・グランデの小川や沼地産もその中に含まれていたのでは?

    北岸と南岸のメンデジィの違いが判別出来なかったのも頷けます(笑)

    アイウァナの真っ赤なメンデジィも見てみたいけど、もっと上流のクルクリアリやマリエのメンデジィを自分の目で見て、サンタイザベル周辺産との違いを見比べてみたいと思うのは〇態の証でしょうか(笑)

    ラウンドテールのメンデジィが居たら、それは果たしてミウアと違うのかどうか。

    ついでに・・・、北岸のイガラッペ・カッサーボには本当にメンデジィが生息していないのかも気になる(笑)

    これらもインディオ保護区の制約が絡んでくるので簡単では無いと思いますが、そんな事を考えている〇態さんは私だけでは無いはず!(笑)

     
  • 産地偽装?

    しかしイガラッペ攻撃はダメです。

    アピストは流れのある大きな川には住めないので、昔からイガラッペや小川の流れの無い場所で採集して近くの主要な川を採集場所としていたはず。

    それを同じアピストにも関わらず然も新しいロカリティのように売るのはどうなの?

    買う側が魚を見て判断するべきなのかも知れないけど(^-^;

    ヴァウペス川

    ただ、cf. ペルソナータは少し違うのか・・・。

    コロンビアのヴァウペス川のほとりにあるミツという街の周辺で採集されますが、リオ・ヴァウペス産とミツ産と別々に入荷したら違う産地と思ってしまう人が居るかも。

    これはグーグルマップ等で事前に調べていれば魚を見なくても判断出来ますね(^-^;

    でも紛らわしい表記である事は間違い無いと思います。

     
  • プロの目

    2年くらい前から来ているイサナ川産のアピスト。

    イサナは先住民族のインディオが住む保護区に当たるので通常そこでは漁が出来ません。

    なので、インディオの方に依頼をして魚を採集してきてもらって取引をします。

    結局そのインディオがイサナ川の入口で採ったのか、奥地まで入って採ってきたのかは分からないのです。

    実際には、イサナ産ロートカイルを見ると『確かに違うな』というのはその時は分かったけれど、毎回インディオが真面目にイサナ川に行っているのかは確認出来ません。

    もし本当に行っているとしたらcf.が付かないペルソナータが来たり、アピストだけではなく他のイサナ川産の魚(例えばCo. コルレアとか)も一緒に入荷していても良いはずです。

    もちろん以前本物のイサナ産アピストが到来した時に実際に見ている方だったらそのアピストを見れば大体の違いが分かるでしょう。

    別の話として、仮に・・・、あくまで仮の話ですよ!(^-^;

    今私が欲しいブラジル産のアピストの一つがシングーのsp. ブラウスピーゲルです。

    それがインボイスとして入荷したとします。

    しかし写真を見る限りブラウスピーゲルでは無いとすぐに気付いたとします。

    しかも見る人が見れば、ブラウスピーゲルでは無いどころか、シングー産でも無いマデイラのプルクラだという事が分かったとします。

    これをインボイス通りに販売してしまって良いのだろうか・・・。

    実際に売る側のショップ全てがアピストに詳しいとは限らないので、ショップの責任とは言い切れませんが、それを信じて買ってしまった人の気持ちはどうなるんでしょう。

    果たして今の日本にプロアマ問わず、このような知識を有している方は何人くらい居るのでしょうか。

    イサナのように真相が分からない場合もありますが、何処かでチェック機能が無いとマズイような気がします。

    そのような人材が居るべき所は、個人的には輸入元や問屋であるべきだと思います。

    こうなったら誰か現地に直接行って来てぇ~!

    私は蚊が苦手なので絶対無理ですけど(笑)

     
  • オリジナル便

    そんな事を考えていると、最強なのはペスカさんのようなオリジナル便を引けるお店ですね!

    しかも知り合いに頼んで独自ルートでの採集になるので100%信用出来る。

    ただ採集に行っても全く採れない場合もあるし、入荷数やペアの確率によっては価格に影響してしまうリスクはあります。

    でも今回のようにロシタエが3産地来て、雌雄もバッチリ、今後入荷の見込みが薄いのならロシタエ好きだったら覚悟決めるしかないですね!(笑)

    3産地で決まりでしょう!

    私は皆さんのブログで楽しませてもらいます(笑)

     
  • 中国、東南アジアの台頭

    世界のアピストの流通は今後変わっていくのか?

    アピストに限って言えば、今これだけアピストの流通が多く、珍しいアピストを入手出来る国は世界で日本しか無いのでは?と思います。

    きっとそんな日本を羨ましく思っている世界のアピストマニアは多いはずです。

    しかし、バブルの時代にその座を日本がヨーロッパから奪った時のように、今後はその流通が日本ではなく中国や東南アジアに移っていくのかもしれません。

    もし本当にそんな時代が来てしまったとしたら、その時は恐らくアピストを辞めているだろうなぁ~。

    そんな時代が来る事が無いように、今アピスト飼育してる人たちがもっと熱くなってアピスト人口を増やしていくしか無いですね!
     
ほぇ~~。何とか終わりました~(^-^;

最初に大体の流れは決めていて、二つの記事くらいに納まると予想してましたが、思いつくまま書いていたらその5までになってしまいました。

内容については、今まで自分が経験してきた事と、現在の知識を無理矢理くっ付けている部分が多々あるので間違ってる事や矛盾している部分があると思います。

それに今後アピストを続けていく上できっとまた新たな発見や知識が増えていくでしょう。

『そうじゃない。そこは違う。』とかいうご意見があれば、今後の私の為にもなるので是非教えてください!

それと文字で書いたら簡単だけど、実際に飼育となるとそう簡単な話じゃないのよ、というのはよく分かります(笑)

でも今回の記事により、これからアピストを始める方、初めて間もない方、ベテランの方、ハイパーアピストヲタクの方、今辞めてるけどいつか復活しようと考えてる方・・・等々、皆さんにとって一つでも参考になったとか、忘れかけていた事が思い出せた、なんて事があれば今回の記事をアップした甲斐があったというものです。

アピストを続けていると、嬉しい事や悲しい事、好みのアピストが変化したり、得手不得手の種、何故か不運が続いてしまうアピストとか様々な経験をすることと思います。

それらを一つ一つ克服していく事でアピストがより好きになっていくと思うし、奥の深いアピストは更に無理難題を押し付けてくるだろうと思います(笑)

楽しみ方は人それぞれ色々ありますが、あまり意気込み過ぎると途中で息切れしてしまいます。

あまり熱くなり過ぎずにこのアピストという趣味の世界を堪能する事が重要だと思いますので今後も楽しんでいきましょう!

※追記

大事な事を書くのを忘れました(^-^;

今回紹介した飼育方法等は、私が経験により学んだ事を基に書いております。

決してこの飼育方法が正しいという事ではないのでご承知ください。ご自身で工夫しながら自分なりの飼育方法を見つける事も趣味の楽しみだと思います。

そして何かに躓いたり突き当ったりした際にこの記事が参考になれば良いと思っています。

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という訳で、しばらくはこのような記事をアップする事はないでしょう(^-^;

次回からは通常モードに戻りま~す(笑)


長々とよく頑張ったねって思った方も、もっと簡潔に纏めろよって思った方も

機会があれば次回は頑張りますので

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2017年1月13日金曜日

アピストグラマ飼育術(その4)

A. guttata アピストグラマ飼育方法
§ 目次

アピストグラマ飼育術(その1)
  1. はじめに
  2. 生態
アピストグラマ飼育術(その2)
  1. 飼育環境
アピストグラマ飼育術(その3)
  1. 光の重要性
  2. 観察してますか?
  3. 病気対策
アピストグラマ飼育術(その4)
  1. 状況に応じた対処法
アピストグラマ飼育術(その5)
  1. 状況に応じた対処法(続き)
  2. 業界裏話的な・・・

7. 状況に応じた対処法
  • 濾過バクテリアの状態

    濾材にバクテリアがしっかり定着してるか判断する目安は、pHが勝手に落ちていくかどうかで簡単に確認出来ます。

    pH降下剤、ピート、ソイル等に頼らないとpHが落ちない状況だったらまだ水は出来ていないと判断してください。

    毎日餌を与え、生体が排泄し、バクテリアが分解し、硝酸塩がある程度溜まり始めると自然とpHは落ちていきます。

    一向にpHが落ちない場合は、水槽内やフィルター内にpHを上げる要素が無いか確認してください。

    pHが落ちないからといってR/O水でガンガン換水して、一時的にpHが下がっても濾過バクテリアが育っていなければアンモニアによりpHはまた上がり、いつまで経っても安定した水質にはなりません。

    立ち上げ間もない水槽の場合はじっくり時間を掛けて水を作りましょう。

    意外な盲点として、浮き草や水草は水中の硝酸塩等の成分を吸収するので、立ち上げ間もない水槽でpHが落ちない原因になっていることもあります。

    逆に言えば、濾過が安定している状態でpHをあまり下げずに弱酸性に保ちたい場合は浮き草を繁茂させれば良いです。

    また同時期に同様の設備で複数の水槽をセットしても、バクテリアの調子まで同じにはなりません。

    原因は分かりませんが、他の水槽は調子がすごく良いのに、1本の水槽だけは調子が上がらず必ず生体が☆になっちゃう、なんて事はよくあります。

    時間を掛けて調整することも大事ですが、改善の余地が一向に見られない時は諦めて立ち上げ直した方が早道の時もあります。

    換水の頻度は、換水する目的にもよりますが、毎週何曜日に何リットルとかではなく、各水槽の状況をみて判断した方が良いです。

    既に濾過が完成している水槽だったら定期的に換水をして現状を維持したりしますが、まだ濾過が安定していない場合は、生体の数や種類によって水質や水の濃さが違うはずなので毎日の観察の際に判断しましょう。

     
  • アピストの導入

    アピストを購入する際は、可能であれば実際に店舗に出向き、導入するアピストを自ら選ぶ事をお勧めします。

    同じ種類で同じロットのアピストでも、体色が違ったり、スタイルが違ったり、サイズもバラバラだったりします。

    更にアピストはペア飼いが基本ですので、♂と♀の体格差も重要になります。

    自分の目で見て選んだ方がそのアピストに愛着も湧きますしね(笑)

    私がアピストを選ぶ時のポイントは♀のサイズです。♀の大きさに合わせて♂を選ぶので大概小さなペアを選ぶ事が多いです。

    小さい方が成長の過程も楽しめますからね(^-^;

    既に完成された個体が好みの場合は、当然♂のサイズが大きくなるので♀とのサイズ差には注意してください。

    近くにアピストを販売しているアクアショップが無い場合は残念ながら通販になると思いますが、その場合は信頼出来るお店で、どんな♂と♀が欲しいのかを具体的に伝えるようにしましょう。

    新規導入したアピストを入れる水槽は、濾過が十分安定している水槽にします。

    もしその水槽に既にアピストが入っている場合は、そのアピストを別の水槽に移動させ、新規導入のアピストを入れます。

    また購入したアピストが住んでる川と水槽の水質が近かったら更に良いです。

    購入する際に、ショップに確認したり事前に調べておきましょう。

    水合わせは実施した方が安心です。

    しかし我が家ではアピストを含むシクリッドを導入する際は、ビニール袋を水面に浮かべて水温だけ合わせたらすぐに入れてます(^-^;

    お勧めはしませんが、基本的にアピストは強い魚なので濾過バクテリアさえ十分に働いていれば、現地の水質と極端な違いが無い限り水合わせは省略する事が可能です。

     
  • 親魚の飼育

    アピストはテリトリーを守る習性があるので、水槽内に自分のテリトリーが確保出来て、ストレスが無い環境を与えてあげればその個体が持っているポテンシャルを思う存分発揮します。

    その反面、弱い立場の個体が出てくる事になるので、シェルターなどを設置して隠れ場所を確保してあげてください。

    現地でのアピストは、大型魚などの捕食者の他に、水上の鳥などの捕食者からも身を守らなければなりません。

    そのため水面の動きには過敏に反応する習性があります。

    なので屋根があるシェルターや、浮き草が水面にあると安心出来るようです。

    自分のテリトリーが確保出来ないほど周囲に沢山アピストが居る環境では大人しい性格になります。

    この場合は本来の体色は失せてしまい、毎日餌をねだるだけのペットのようになってしまいます(笑)

    折角アピストを導入したのなら綺麗な姿を見たいですよね?(^O^)

    その個体が持っているポテンシャルを最大限に発揮させるには、テリトリーを確保させつつパワーバランスを保ちながら安心して生活出来る環境を用意する必要があります。

    その結果として、産卵し稚魚が親魚の周りを泳ぐ微笑ましい光景を見れるのです。

     
  • 当て馬によるペアリング

    購入した時に既にペアリングしているアピストなんてほとんど居ないので、まずやるべき事がペアリングです。

    産卵を一つの目標とするならば、安定した環境下でペアリングさえ出来てしまえばほとんどその目的が達成したと言えます。

    しばらくしたら自然と産卵に移行していくはずです。

    ペアリングの方法として最も一般的なのが、ペアの共通の敵となる当て馬を同水槽内に入れて、ペアの結束と絆を強める方法です。

    また弱い個体に向けられていた攻撃を当て馬に向けさせて、弱い個体への攻撃の割合を軽減させる目的もあります。

    当て馬として採用する魚は同じアピストが最適です。

    ♂と♀両者よりも弱い魚を当て馬にする必要があります。何故ならペアのどちらかの立場が当て馬よりも弱い場合には、その弱い方が強い方と当て馬のダブルで攻撃される事になってしまうからです。

    出来ればスリム系アピストにはスリム系の当て馬を、体高系のアピストには体高系の当て馬を当てがった方がしっかり仕事をしてくれます。

    我が家は現在、スリム系にはイニリダエのF、体高系にはsp.ペバスのFを採用しています。

    しかし、私の少ない経験の中で一番良い当て馬の仕事をしたのは実はトーマシーです。

    アピストでもないし、南米の魚でもありませんが(笑)

    自家繁殖させると200匹くらい稚魚を産みますが、成長も早いのです。

    ちょうど3cmくらいのチビトーマシーだと、物怖じせずちょこまかと水槽内を動き回り、スリム系体高系アピストに関わらず良い働きをします。

    ただしトーマシーは成長が早く、5cmくらいに成長すると性格が荒くなります。

    更にもしペアになって繁殖の時期を迎えてしまった時は、アドケタすら逃げるほどに凶暴化してしまうので、大人になってからの扱いに困るのが難点です(^-^;

    当て馬の数は、1匹から始めて強い個体の攻撃の度合いにより徐々に増やしていきます。

    当て馬が多過ぎると攻撃対象が多くペアリングどころでは無くなってしまうので(笑)、弱い個体に攻撃が及ばない程度の数に調整します。

    当て馬の働きにより上手くペアリング出来た場合は、弱い個体への攻撃が無くなったり、強い方が弱い方に攻撃を仕掛けてきても逃げなくなるので分かると思います。

    この場合、当て馬は抜かずにそのままにしておきます。当て馬が居なくなったと同時にパワーバランスが崩れて弱い個体への攻撃が再開する可能性があるからです。

    産卵したとか、ペアの変化に応じて少しずつ当て馬を抜いていっても良いですが、♂の仕事が無くなってしまうので産卵しても当て馬は最低1匹は残します。

    もし♀が凶暴化して♂が逃げ回る展開になってしまったら、♂と当て馬を抜いて♀だけに仔育てを任せれば大丈夫です。

     
  • 複数ペアでペアリング

    当て馬に関連した方法で、複数ペアを一つの水槽に入れて自然にペアリングするのを待つ方法です。

    アピスト自らがお互いを認めてペアになるので、飼育者が強制的にペアリングするよりも絆は強くなるかもしれません。・・・分かりませんが(^-^;

    新規で複数ペアを購入となると出費が嵩むので、既存のFで次世代を狙う時に試してみるのが現実的だと思います。

     
  • 隔離

    強い個体にストレスを与え、弱い個体とのパワーバランスを整えてペアリングさせる方法です。

    必ず強い方の個体を隔離するようにします。弱い個体を隔離してしまうと問題が更に深刻になってしまうので注意してください。

    強い個体が隔離される事により、弱い個体がストレスフリーになり当て馬を蹴散らしたりしてる状況になればまずは成功です。

    隔離する時間は、ペアの状況を確認しながら段階的に進めましょう。

    隔離先や隔離時間の詳細は、

    隔離レベル に具体的に書いてあるので参考にしてください。

    ♀が既に卵が無いのに戦闘モードのまま婚姻色が消えないといった時も、1時間ほど隔離する事により戦闘モードが解除されます(笑)

     
  • 産卵

    種類にもよりますが、水質が安定していればpH値とかに関係なく産卵します。

    ただし健全な稚魚育成を考えるなら、ワイルド・ブリードに関係なく、その種の遺伝子に記憶されている現地の水質に近付けるのが良いと思います。

    南米アマゾンでは雨季と乾季があり、水位の変動は大きなところで20mにも及ぶそうです。

    よく『産卵スイッチ』という言葉を使ったり聞いたりしますが、現地ではこの水位の変動が産卵スイッチになっている可能性が高いです。

    アピストに関して言えば、満月や新月による潮の満ち引きは産卵スイッチに影響を与えません。

    雨季を迎えて川の水位が増すと、彼らの生活範囲が広がります。また増水により水質にも変化が生じます。

    そして、乾季には陸だった場所にあった木の枝や枯れ葉などが水に浸かる事により身を隠す場所が増え、枯れ葉などに付着した微生物が活発化し餌が豊富になります。

    個人的な考えとしては、このような環境の変化により水質が安定し、栄養が蓄えられ、安心して産卵出来る環境が整ったことが産卵スイッチとなり、ホルモンが刺激されて産卵に至るのではないかと思っています。

    なので水槽環境下では、単純に水質の変化ではなく、如何にその種に適合した水質に安定させて、ストレスフリーな環境を提供出来るかが重要だと考えます。

    したがって現地では産卵時期が大体決まっていますが、安定した水槽環境下では季節に関係なく、稚魚が視界から消えれば2~3週間後にはまた産卵行為が繰り返されます。

    ネグロ川のpHは4台と低いですが、繁殖を狙うのであれば5台前半から徐々に低くなっていくような環境が一番適していると思います。

    またTDS(伝導度)の値は極端に高くなければあまり気にする必要はありません。換水のタイミングを計る一つの材料として見れば良いです。

    ネグロ川のTDSはゼロと言われますが、実はそうではありません。

    ミネラルを含む電解質は熱帯雨林の植物により吸収されて低くなるのは事実ですが、それにより値がゼロになるのではなく、枯れ葉などから染み出た腐食有機酸を構成する親水コロイドが電解質を囲い込んでしまい、電導度を計測不能にさせるためにゼロとなるようです。

    時々折角産んだ卵を食卵したり、浮上しても稚魚が徐々に少なくなる事がありますが、これはアピストの責任ではなく、水質が安定せずに仕方なくアピストが処理していると考えましょう(^O^)

    飼育者は、少なくなった稚魚を大事に見守るよりも安心して育仔が出来る環境を提供出来なかったと反省し、目標を次回に移した方が精神的に楽になると思います。

    ただし中にはアピストの責任としか思えない場面に遭遇することもあります。

    ミウアやメンデジィの♂は産卵した直後に卵を食べる習性があるようなので、産卵したらすぐに♂を抜いた方が良いです。

    また初産の場合によくありますが産卵数が30個以下の場合、全ての卵を産み切れていない可能性があります。

    その場合は、稚魚浮上後一週間位で♀が稚魚を追い払い次の産卵準備を始めてしまう事があるので稚魚を潔く諦めるか、稚魚を残らずエアチューブ等で吸い出して別水槽に移しましょう。

    それから浮上したあと徐々に稚魚が少なくなるケースでは、ライトが消灯した後に親魚が稚魚を食べる場合があるので、疑わしい時は消灯後小さなライトを点灯させておくと問題が解消する場合があります。

    それからブリード魚には極稀に繁殖機能の先天的な欠陥がある固体が居るように思います。

     
  • 体形

    アピ友と話していると、体形についての話になる事が多いのですが、その良し悪しが分からない場合もあると思いますので画像で説明したいと思います。

    一番目立つのは頭の形です。

    アピストの体形

    またまた登場のウィルヘルムブリードのマックを画像修正しました(笑)

    上が修正前、下が修正後。

    明らかに上の個体には違和感を感じますよね?(笑)

    マクマス系は大きく成長するとこのような頭の形になる事が多いですが、この個体はまだ5cmほどの若魚です。

    この大きさでこの頭の形は、日本のブリードレベルで考えると商業ルートに絶対乗せてはマズイレベルだと思います(^-^;


    アピストの体形


    こちらはスリム系の場合。

    良いサンプルが無かったので、わざわざ画像修正して悪い体形を作りました(笑)

    所謂サンマ顔と呼ばれるケースです(^-^;

    その他の悪い体形として、餌の与え過ぎによるメタボ体形やラテラルバンドがガタガタに乱れるケースがあります。

    極稀に、正面から見ると正三角形の形をしているブリード魚がいますが、これを我々の間では『sp. オニギリ』と呼んでいます(笑)

    良い体形と悪い体形の判断はとても重要です。

    新しく導入する際の判別に必要ですし、中には増えた稚魚を里子に出したりオークションに出品したりする方もおられるかと思いますが、そんな時はしっかり吟味しましょう!
     
_| ̄|○ ガクッ

今回で完結するつもりでしたがダメだぁ~。先が長過ぎる・・・。

という訳で、次回こそ完結です(๑•̀ㅂ•́)و✧


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