アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2016年8月23日火曜日

ただいま~( *´艸`)

Apistogramma sp. Rio Curua
sp. リオクルア

久しぶりにブラジルに帰ってきました~~(^O^)

そして久しぶりにプラケから網で掬いました。

それも昨年入荷して衝撃を与えたクランデリ(sp.ギガス)と同じクルア川からの初入荷アピストという事で、ウキウキワクワクしながら慎重に網を差し入れます。

変わったコーダルスポット、お腹のアブドミナルストライプ、一回り大きな個体の腹鰭の先端が赤くなっている事を確認して少し小さめの個体をチョイス。

Apistogramma sp. Rio Curua
翌朝水槽に放ってみると・・・、何と地味なアピストでしょう・・・(^-^;

失敗しちゃったかぁ~~(>_<)

それでもブラジルの奥地から陸路と船を使い遠い日本の地に来てくれたのですから、少し調べてみましたよ!

Rio Curuá Xingu
シングー川から上流に向かうとイリリ川と合流します。

イリリ川を上流に進むとようやくクルア川と合流します。

クルア川を更に上流に進むとカシンボ山地に入りますがこの辺りがクルア川の源流域だと思われます。

上流域には40~60m級の滝がいくつも存在するので、捕獲した魚たちは陸路で運搬するしかないのでしょう。

しかしこのような滝があるおかげでそこに住むアピストは孤立し、独自の進化を遂げてきたのだと思われます。

Rio Curuá Xingu
外国の調査団がこの地を訪れて今年の春に論文を発表しました。

そこにはクランデリの他に新たに5種のアピストグラマが記載されています。
  • A. eleutheria(エレウテリア)
    Rio Treze de Maioの大きな滝の上に生息するカラフルなアピストグラマ。
  • A. flavipedunculata(フラビペドゥンクラータ)
    クルア川上流域に生息し、黄色い尾びれに多数の模様を持っている。
    以前の名前はsp. Teles Piresとされ、2009年に入荷したギガスⅡはこれではないかと思う。
  • A. sp. peixoto(ペイショート)
    テレスピレス川の支流、Rio Peixoto de Azevedoに生息し、体側にはsp. フィールフレックを思わせるドットが複数ある。
    ♀の婚姻色はクランデリほどではないが胸部と腹部に広範囲に黒いマーキングが表現される。
  • A. sp. middle Curua(sp.ミドルクルア)
    クルア川中流域に生息する小さなアピストで、口の後縁下に黒いシミを持っている。
  • A. sp. Jamanxim(sp.ジャマンシン)
    Rio Jamanximに生息し、フラビペドゥンクラータに似て尾びれの模様が多い。
    背びれと尻びれはフラビペドゥンクラータよりも長い。
    Rio Jamanximはシングー川流域ではなく、タパジョス川の支流。

Apistogramma new species
sp.ジャマンシン以外の標本写真です。

標本ではなくて水槽内で泳ぐ写真を載せてくれないかなぁ・・・(-"-)

最初に載せた地味な写真と見比べると、全体のシルエットの比較や、口の後ろに薄いシミが見えるので、sp.ミドルクルアかな・・・、という感じです。

では、採集場所はクルア川の何処なのかという疑問が出てきます。

音羽の店主に詳細を調べてもらっていますが、漁師や輸出業者はネタばれを防ぐ為にあまり産地を公表しないようです。

コロンビアの魚たちの産地よりは信頼度は高いですが・・・(^-^;

そこで他に似ているアピストは居ないかと思い画像検索してみました。

そしたら何と、2009年11月、ギガスⅡが初入荷した時にそっくりなアピストがcf.ゴッセイで入荷してるではありませんか。

それも産地がRio Jamanxim。

ギガスⅡの産地もジャマンシン川になっていますが、翌年二便目のギガスⅡの産地はクルア川になってます(-"-)

という訳で、産地から判断するのは信頼度が低そうです。

sp.ジャマンシンの画像が無いので判断し辛いですが、やはりsp.ミドルクルアが妥当でしょうか。

Apistogramma sp. Rio Curua
環境にようやく慣れてきたようなので再度カメラを向けてみました。

小さいのはペドゥンクラータ(sp.リオカウラ)のF1です(^-^;

Apistogramma sp. Rio Curua
ちょっと見栄えが良くなってきたのではないでしょうか!

Apistogramma sp. Rio Curua
鏡を向けたらしっかり反応してくれました(^O^)

Apistogramma sp. Rio Curua
背鰭の内側にある独特な模様、尾びれには少し赤い色素があり、面白い形のコーダルスポット。

興奮すると口の後ろにあったシミが無くなります。

Apistogramma sp. Rio Curua
こちらは♀。

さぁ、これからどう変化していくのでしょうか。

希望としてはエレウテリアになってくれれば良いなぁ~と思っているのですが・・・( *´艸`)

甘いか・・・(>_<)

もしこれから地味な魚に成長したら、けんけんさん、ジミーズに加入させてくださいm(__)m

今、シングー川にはベロ・モンテダムが建設されていて、今後これらの種類が入荷しない可能性もあるし、簡単に採集部隊を送れる場所ではないので大事に育ててみたいと思います。





Apistogramma sp. mitu
sp. ミツ F1

このアピストも世間一般的には地味なアピストの部類に入るんですかね・・・。

マクマス系でありながらこの体形、僅かにエメラルドグリーンに光るボディ。

自分的にはツボのアピストです。

Apistogramma sp. mitu
しかしF1を選別もせずに60cm水槽にゴチャっと入れてました(^-^;

少しは綺麗に育てなくてはマズイだろうと思い、低pHの30cm水槽を強引に一つ空けて、10匹を適当に掬って移動させてみました。

頬赤出てこないかな~~


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